ロストバゲージとかいう恐怖体験!~香港航空を利用してホーチミンに行った時の話

2022-07-04

シンチャオ!

お陰様でエンジョイできたベトナム旅行。

初めてのベトナム旅行で行ったホーチミン。印象に残ったのはバイク、気候、それから…

ベトナムで見つけた中国!~旧正月、仏閣、チャイナタウンetc

しかし…実は序盤に色々とトラブルがありました…

まずは経由地の香港国際空港でトイレの大便器にパスポートを落としちゃったり

香港からホーチミンに向かう飛行機の中で隣になった超めんどうな日本のオジサンに絡まれたり…

 

でも!

それらよりも!

特に最高にきつかったのが、タイトルのやつです!

ロストバゲージ!!(通称ロスバゲ。バゲージロストって言う人もいるかな?)

要するにバゲージ(=預けた荷物)をロストしちゃう(=目的地の空港に届かず所在不明になる)やつです!

 

というわけで、今回はロストバゲージにまつわる僕の個人的な体験談をお話したいと思います。

後半ではロストバゲージの対策なんかについてもお話します。

 

フライトの概要

今回乗ったのは香港航空です。

 

ベトナムに行く際の旅程は以下の通りです。

※あくまでもこれは発券時の予定時間なので、多少の前後はありました↓

 

上海虹橋国際空港:1月12日18時10分(発)

香港国際空港:1月12日20時55分(着) 同22時40分(発)

ホーチミン・タンソンニャット空港:1月13日0時30分(着)

 

つまり出発地は上海、経由地は香港、目的地はホーチミンというわけですね。

全体の所要時間は7時間強、香港での乗り継ぎ時間は2時間でした。

なお預けた荷物は経由地の香港では受け取らずに上海で直接受け取る形式(スルーバゲージ)でした。

 

ロストバゲージ発覚、その後のアクション

目的地のホーチミンに着いたのは現地時間の夜中の1時ちょっと前です。

イミグレの手続きが終わり、バゲージクレーム(預けた荷物を受け取るところ)に着いた時には1時を回っていたかもしれません。

そんなこんなでベルトコンベア流れてくる荷物を注視してたんですが、一向に僕が預けた荷物が流れてきません。

そして待つこと10分くらい経った頃でしょうか。

空港職員の方が突然ベルトコンベアの上に上がったかと思うと、僕らに向かって大きく手を振りながら

「もう預け手荷物は出てこないからロストバゲージのカウンターに行ってね~!」

と、無情の宣告をしました(泣

 

というわけで泣く泣くロスト&ファウンド(Lost and Found, 遺失物を取り扱うカウンター)に向かいます。

同便からカウンターに向かったのは、ぱっと見で十数人。

かなりの数の人が荷物を受け取れていませんでした。

そして各々が受付で用紙をもらい、ロストしたバゲージについて記入し始めます。

ここで問われるのは主にバゲージの外見上の特徴や個数、航空券に付いている手荷物のタグ番号等です。

それからフライト情報や連絡先、住所(宿泊地等)について記入する欄もありました。

で、一通り記入が終わるとこんな引換証みたいなのをもらえます。

この時に記入内容した内容と控えに記載された内容に相違が無いかをしっかりと確認します。

ちなみに僕は確認を怠ってしまい、名前を思いっきり間違われて全くの他人の名前が書かれていることに気が付きませんでした(笑

幸いにも翌日改めて空港まで状況の確認に行った際にミスに気付くことができました。

情報が間違ったままだと持ち主の特定に支障が出てしまい、最悪荷物を受け取れなくなるかもしれないので注意が必要です。


ロストしたバゲージの外観

今回ロストしたのはオレンジ色のスーツケース1つです。

三辺(縦×横×高さ)の合計は120センチほどでしょうか。

キャスターが四か所についた割と大型の物です。

 

ロストしたバゲージの中に入っていた物

今回ロストした荷物の中には本当に色んな物が入っていました。

特に個人的に痛かったのはまず薬です。

僕は持病があって毎日朝と夜に薬を飲んでいるんですが、旅行中に服用する薬の殆どを預けた荷物の中に入れていました。

旅行は全部で12日間の予定だったので、荷物の受け取りが遅れると死活問題になります。

さらにもし見つからなかったら…??なんて考えも脳裏に浮かび、底知れぬ恐怖感を覚えました…

ホテルに着いた時は疲労困憊だったにもかかわらず余計なことを延々と考えて結局3時間も眠れなかった程です。

また、旅行中の着替えも下着もその他生活用品も全てスーツケースの中でした。

結局この日は着替えもできずに、寝る時も起きてからも同じ下着と服を着まわすしかありませんでした…。

(ショッピングモールとデパートで服や下着を数日分購入する羽目になりました…トホホ)

 

結局いつどうやって受け取るのか

さて、ロストバゲージの手続きが完了したわけですが、バゲージはいつどうやって受け取るんでしょうか?

基本的に見つかり次第の返却ということになりますが、この時点では具体的にいつになりそうかは分かりませんでした。

到着したのが真夜中だったため短時間での回収は難しいことは想像に難くなく、そしてカウンターの係員には

maybe after tomorrow!

という、不安だけが増大する非常にありがたい一言をいただきました…笑

というわけで1日以上待つことが前提となりました。

見つかり次第、さきほど用紙に記入したメールアドレスに連絡が行くとのことでした。

…本当に受け取れるのか??

またしても底知れぬ恐怖心に襲われた次第です。

 

さて、受け取り方については大きく分けて2パターンあります。

一つ目は直接ロスト&ファウンドのカウンターに出向いて受け取る方法です。

少々面倒ですが、荷物を直接自分の目で見て確かめることができますし、配送トラブルなんかも防げます。

実は僕自身、ロストバゲージの14時間後くらいに空港のロスト&ファウンドカウンターまで出向きました。

もしかしたらもう届いてて、受け取れるんじゃないかっていう淡い期待をしたんですね。

結局この時点ではまだ見つかってなかったんですが、先述した名前の間違いに気付いたり、記入しそびれていた配送先について申告することができました。

ちなみにこの際、今回の旅行で僕を案内してくれた現地人(会社員時代の後輩)に言語面でサポートしてもらいました。

荷物が発見されたら僕が書いたメールドレスとは別に、氏の電話にも連絡が行くとのことでした。


もう一つは指定の住所に送ってもらう方法です。

宿泊地もしくは自宅の住所を書くのが一般的です。

現地の同一宿泊施設での滞在期間が長い場合は宿泊地の住所を、旅行中に転々とする場合は自宅を指定すると良いと思います。

なぜなら荷物の発見に時間がかかった場合、すでにチェックアウトしてしまったホテルに届く可能性もあるためです。

こればっかりは滞在日数を見てよく考えるしかありません。

例えば今回の僕はホーチミンに4泊だったので泊まっているホテルを配送先に指定しましたが、もし翌々日にハノイに移動…なんていう予定だったら非常に悩ましいわけですね。

もしかしたらホーチミンにいる間に受け取れるかもしれないし、あるいはハノイに到着してから見つかるかもしれないし…

先回りして次の宿泊先に送ってもらうのもなんだか不安ですし、そういう場合は自宅を指定するのが無難かもしれません。

 

無事受け取り

そして翌1月14日の13時頃だったでしょうか。

「無事荷物が見つかり、ホテルに発送した」という知らせを先述の現地人づてに聞いて、夕方にはホテルに荷物が届きました。

ロストバゲージから36時間ほど経ってようやく受け取ることができたというわけですね。

いやはや、スーツケースとの再会をこんなにも待ちわび、そして心底喜んだのは生まれて初めてでした(笑

 

ロストバゲージ対策と反省

今回のロストバゲージは人生において初めてのことだったんですが、ぶっちゃけもう二度と経験したくありません!

なんとも言えない不安に襲われる一種の「恐怖体験」でした(笑

だけど結果的に36時間後には手元に戻っていますし、僕に限らずロストしたバゲージは大方持ち主のところへ無事戻ります。

ではあの恐怖は一体どこから来たのか。何が原因だったのか。

答えは明確で、ロストバゲージに対する認識の甘さです。

 

まず飛行機に乗る以上、ロストバゲージのリスクは常に付きまといます。

これを認識しておくだけでもいざロストバゲージに遭った時の心持ちは変わってくるでしょう。

考えてみると空港には毎日何便もの飛行機が往来しますし、荷物の積み下ろしや仕分けは人間の手で行われますからね。

今回の僕みたいに直行便ではなくトランジットを含むフライト、なおかつ乗り継ぎの時間が短いケースでは特に起こりやすいです。

複数の出発地から来た荷物を一つの飛行機に集約するわけで、これを短時間でこなすとなると間に合わなかったり誤って別便に引き継いでしまったりなんていうトラブルも日常茶飯事なんです。

ちなみに今回同便でロストバゲージした人の多くは僕と同じく上海からのお客さんだったみたいです。

おそらくホーチミンに向かう便への荷物の引き渡しが間に合わなかったのでしょう。

また、預けた荷物については航空会社が乗客に対して責任を負う物なのでバゲージロストしても基本的にはちゃんと返すよう手配してくれます。

こういった事情を前もって認識しておけばおそらく、あれほど怯えることはなかったと思います。

 

これに加えていくつか対策も練っておくと尚良いかと思います。

今回の経験から僕が「こうすべきだ」と思ったものをいくつか紹介しますね。


①事前の対策(ロストバゲージに遭わないために&備えて)

1.ロストバゲージしやすい航空会社を避ける

ロストバゲージしやすい航空会社についてはネットの口コミである程度分かります。

TripAdvisorの航空会社レビューなんかも結構参考になりますよ。

https://www.tripadvisor.jp/Airline_Review-d8728935-Reviews-Hong-Kong-Airlines

 

2.トランジットがある場合は乗り継ぎ時間に余裕のある便を選ぶ

先述したような荷物の引継ぎに間に合わないリスクが下がります。

また、荷物以前に自分の搭乗が間に合わないリスクも回避できます。

荷物だけ現地に行って自分は間に合わなかった!って結構キツくないですか?
(つまり搭乗者が荷物をロストするんじゃなくて、荷物が搭乗者をロストしちゃうわけですね…笑)

今回は乗り継ぎ2時間弱でロストしちゃったので、次回は最低でも3時間はあるものにしたいと思います。

 

3.2日分の着替えや薬、生活用品を機内持ち込みの手荷物に入れておく

二日分の備えをしておけば、少なくともすぐに服や生活用品を買う必要はなくなります。

手荷物を圧迫しない程度に用意しておきましょう。

暑いベトナムに着いたのに、夏の服も下着も手荷物に入れてなくて頭が真っ白になった時の絶望感は凄かった…

僕を反面教師にしてください(笑

 

4.預け荷物のタグは決して捨てずにちゃんと取っておく

預けた荷物についている同様のタグ番号と照合するために使います。

航空券を発行する際に同時に発行され、通常はそのまま航空券に貼り付けられます。

 

5.ロストバゲージの補償が含まれている旅行保険を契約しておく

5について

万一見つからなかった場合は旅行保険で補償してもらえるケースがあります。

ロストバゲージの補償が適用される要件を確認のうえ、事前に保険に加入しておくと安心かもしれません。

②事後の対策(ロストバゲージに遭っちゃったら)

1.ロストバゲージの受付でもらった控えは記載内容をよく確認&絶対になくさず保管

先述の通り、荷物の持ち主を特定する際に必要な情報は漏れや誤りなく書きましょう。

 

2.ホテルに郵送する場合はスタッフにロストバゲージに遭った旨を伝え、荷物が後ほど届く旨を伝えておく

こうすることで受け取りがスムーズに出来ますし、ホテルスタッフへの配慮でもあります。

 

3.連絡手段はメールアドレスに加えて、現地の電話番号も含める

これは噂ですが、メールアドレスのみの記載だと連絡が遅れる、最悪の場合忘れられるリスクが高まるそうです。

自分が現地の電話番号を持っていればベストですが、無ければ現地の友人もしくはホテルの電話番号を伝えましょう。

 

4.一刻も早く受け取りたい場合は積極的に空港にコンタクトを取る

配送がスムーズに行けば荷物が見つかったその日のうちに受け取ることができますが、滞って受け取りが遅れる場合もあります。

一刻も早く受け取りたい場合は受け身にならず空港に随時確認し、なんなら出向いて直接受け取りましょう。

 

5.万が一見つからなかった場合、旅行保険が適用できるかどうか確認する

ロストバゲージの補償が含まれている旅行保険を契約している場合は適用条件を確認のうえ、保険会社にコンタクトを取りましょう。

ちなみに今回僕はクレジットカード付帯の旅行保険があり、携行品損害(10万円限度)が含まれていました。

クレジットカード付帯の海外旅行保険はいざという時に本当に心強いので一枚用意しておくと良いかもしれません。

 

まとめ

以上、僕が人生で初めて経験したロストバゲージについてお話させていただきました。

参考になりましたでしょうか?笑

冷静に考えるとロストバゲージなんて誰にでも起こることなのに、あんまり当事者意識って無いんですよね。

なもんだから、いざ遭遇しちゃうと

「まさか自分が!???」

って凄く慌てちゃいます。

しかしロストバゲージに限らず、旅行にトラブルは付き物です。

起こらないに越したことはありませんが、どうしても不可抗力ってありますからね。

そのためにも事前にリスクを正しく理解し、事後事前に取るべき対策を把握しましょう。

それに則って行動できれば、何も慌てる必要はありません!

備えあれば憂いなし。備えあれば嬉しいな?笑

というわけで~旅途~快乐~(良い旅を)!


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