京畿道安山(アンサン)市にあるチャイナタウン
今回僕が訪れた安山市には外国人が数多く暮らしています。
なんでも全人口に占める外国人労働者の割合は韓国でも最多と言われています。
(安山市についてまとめた記事はこちら → 京畿道安山市を訪ねて~ 安山(アンサン)市ってこんなところ)
安山市にもあるチャイナタウン
そんな安山市には中国人もたくさん暮らしています。
そして彼らの集住地域はチャイナタウン(中華街)の様相を呈しています。
韓国でチャイナタウンというと、釜山や仁川のそれを想像すると思うんですよね。
実際のところ観光地化されていて有名なのはその2か所になりますが、韓国には推定で100万人以上の中国人が暮らしており、彼らは各地でコミュニティを形成しています。
その多くは観光地化されておらず、中国人の生活の場として機能しています。
観光地化された「よそ行き」のチャイナタウンとは違った、行ってみれば「素の中国」を見ることができる場所と言えるかもしれません。
安山のチャイナタウンは韓国各地にある数多くの「素の」中国人コミュニティの一つと言えます。
そんな安山チャイナタウンはソウル地下鉄4号線安山駅からほど近いところにあります。
1番出口を出てすぐの多文化料理街の少し外れですね。
ちなみにKONEST韓国地図ではバッチリ「安山チャイナタウン」と書いてあります(笑)
拡大図してみると…
なるほど、これは中国(確信)
まあ、実際にはこの十字路近辺だけじゃなくて多文化料理街にも食い込む形というか、周囲にも中華系のお店が散っている感じになります。
安山チャイナタウンを歩いてみる
では、そんな安山チャイナタウンを歩いてみましょう。
ご覧の通り、いかにも中国って感じのお店が立ち並んでいます。
これはどこのチャイナタウンに行っても割と共通することですが、赤を基調とした看板や外装のお店が目立ちますね。
そして、ここ安山のチャイナタウンには店先で豪快に食品やら食材を並べて売ってるお店もちらほら。
さらにこれは「韓国ならでは」と言ってもいいかもしれませんが、カラオケ屋がやたら多いです。
韓国語でカラオケ屋って”노래방(ノレバン)”って言うんですが、この文字が書いてある看板が本当にそこかしこにあります。
中国式カラオケ(KTV)も兼ねてるお店なんかもちょいちょいありますね。
日本のチャイナタウンではほとんど見られない光景です。
あとは食品スーパーとか電子機器のお店とか、両替所とかもあります。
生活に必要なものはこのチャイナタウン内だけで一通りまかなえそうな感じです。
ところで韓国に住んでいる中国約100万人のうち、だいたい70万人くらいは朝鮮族です。
つまり在韓「中国人」といえども、朝鮮半島にルーツのある人ばっかりなんですね。
なので中華系のお店なんかを見ても、狗(犬)肉のお店とか羊の串焼きのお店とか、中国朝鮮族の伝統料理を売りにしているお店がかなり多いです。
こういうのを見ていると、チャイナタウンというよりは「朝鮮族タウン」なのでは?
と思ってしまうほどです。
横浜、神戸、長崎、池袋、西川口、アムステルダム、マドリード、ニューカッスル、釜山と、今までに色んな中華街に足を運びましたが、この傾向は見られませんでしたね。
韓国の、それも観光地化されていない中国人の集住地域ならではの特徴かもしれません。
いかにもチャイナチャイナしたお店にしても、もしかしたら経営しているのは朝鮮族なのかもしれません。
実に興味深いですね。
こんな感じで安山チャイナタウンを後にします。
近いうちにソウルの朝鮮族タウンにも行ってみたいと思います。
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